週刊ベースボールONLINE

  • No.29367
    2025/5/29 11:29 rin
    後編では一般的な変化球への対応と西武武内のスライダーは別格なので分けて論じる。
    変化球は球種に限らず高めは甘く低めは鋭い。
    根拠は高めに来るのはリリースポイントが早いのでボールに力が十分に伝わらないから変化のし方が甘くなり打ちやすくなる。
    逆にリリースポイントが遅れるとワンバウンドするのでボールが先行する。
    以上が変化球の全体的な特徴である。
    具体的な対応は目線を上げてベルトより上の変化球を狙う!
    ベルトより下は捨てて2ストライクになれば以後ファ―ルで粘る。
    以上が一般的な変化球への対応です。
    次に武内のスライダーについては昭和58年西武対巨人、第6戦西本聖対鈴木はるひこの一打、第7戦西本聖対テリーの一打を参考に論じる。
    当時の西本聖のシュートは剃刀と言われるぐらい切れ味抜群のシュートを投げていた。
    右と左の違いはあるが切れ味抜群の両投手の変化球に大差はないと考え参考資料とする。その西本に対し第6戦で左打者の鈴木はるひこがアウトコース低めに来た剃刀シュートをレフト方向へ流し打ちしチャンス拡大させた。
    それをヒントにしたテリーが翌日の第7戦アウトコースのベルト付近にきた切れ味鋭い西本のシュートを流し打ちで左中間2塁打を放ち西武を日本一に導いた。
    上記の参考資料から武内のスライダー攻略について左打者を対象に論じる。
    まずホームベースを2分割してアウトコース側はボールゾーンを通過するので手を出さない。インコース側は打者付近ではアウトコースのストライクゾーンが到達点となるのでそれをレフト方向へ流し打ちする。
    私は以前山本の直球の攻略法は2分割した際アウトコース側をセンターからレフト方向へ流し打ちすると書いたがそれとは逆になる。
    以上が3次元を駆使する投手及び西武武内のスライダーについての攻略法である。
    今回の攻略法を通し言いたいのはコース、高さについて打てるゾーン打てないゾーンをはっきり線引きをしてそこから以内はセンター方向から流し打ち、それ以外は手を出さない追い込まれたらファ―ルで逃げることが重要と考える。
    次に私の攻略法はこうすれば確実に打てる訳ではない。
    打てる確率を上げる手法と考えていただきたい。言い方を変えるなら5度も6度も抑えられることはない。1度は抑えられても2度目ないし3度目は攻略できるイメージで見ていただけたら幸いです。
    2025年5月29日作成 rin
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カテゴリー 野球
最終更新日 2025-05-31 01:17:58