ナカジマジックで、４連覇お願いいたしますm(_ _)m。

オリックスの中嶋聡監督（54）が報道陣の取材に応じ、リーグ4連覇を目指す今季への意気込みを語った。絶対的エースの山本由伸が米大リーグ・ドジャースへ移籍したが、「『自分が穴を埋めるんだ』という選手が何人も出てくれば、また違ったチームになる」と強調。4連覇へ向け、個々の意識改革を求める考えを示した。

　昨季まで、3年連続で沢村賞を獲得した山本について、中嶋監督は「大事な試合を任せていたエース。誰か1人で穴を埋めるのは100％無理」と言い切る。昨季11勝の山崎福も日本ハムへ移籍し、投手陣の再編は急務だ。

曽谷、斎藤、椋木らの台頭期待
　エース候補の宮城、昨季新人王の山下ら実績のある投手に対して、監督は「自分たちが中心と思って、先発ローテーションを守る覚悟を持ってほしい」と、〈ポスト山本〉としての自覚を要求。成長株の若手として、昨季プロ初勝利を挙げた2年目の曽谷、19歳の斎藤、3年目の 椋木（むくのき）らの名前を挙げ、台頭を期待した。

　一方、打線は国内フリーエージェント（FA）権を行使した広島の西川を獲得。昨季、セ・リーグ2位の打率3割5厘をマークした左打者が加わり、厚みが増した。「（走者を）かえしてほしいところなのか、（塁に）出てほしいところなのか。色んな打順で使いたくなる」と構想を練る。

シーズン最初は「団子になる」
　昨季の日本シリーズは、阪神に3勝4敗で押し切られ、「強かった。3連覇した気がしない」と今も悔しさをかみしめる。頓宮、杉本ら主力に故障が相次いだ影響も否めず、「万全でやらせたかった。（チームとして）うまく調整できなかった」と振り返った。

　リーグ4連覇を達成すれば、阪急時代の1975〜78年以来、球団史上2度目の快挙となる。ただ、冷静沈着な指揮官らしく、「他球団も手ごわい。最初はバリバリの団子（状態）になるはず。まずは（長丁場のシーズンを）戦える準備を整えることが大事」と足元を見据える。